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歌が上手くなりたいなら呼吸に敏感になろう!


こんにちは! はるな先生です♪
お腹から出す声
②響く・届く声
③表情のある声


こんな声を目指している方、どんな練習をしていますか?
声を出してひたすら歌っていても、なかなか思い通りに行かない。
そんな悩みを持っていませんか?

そんな時は、まずは呼吸から整えてはいかがでしょうか。
呼吸は声の源。ピラミッドの一番底辺にある技術です。
ここが広がると、頂点もより高く強く伸ばす事ができます。
具体的にどんなメカニズムなのか、どんな事をトレーニングすれば良いのか、
私なりの体験・解釈・方法などを今日はお伝えします。





①呼吸を整えてお腹から声を出す





まずは呼吸すると体の中がどう動くのか、説明します。
息を吸う時、具体的にはどこの筋肉を動かす事によって肺に入ってくるのでしょうか。
残念ながら『肺』自体にはあなたが意図的に動かせる筋肉はついていません。
ではどうするかというと、『横隔膜』を下に引っ張ることで肺に息を入れています。わかりやすい動画があったのでご覧ください。
下記の動画の2:50秒くらいから見てみてください!






https://youtu.be/rUVMok4Qp-Y




上(口や鼻)から息を吹き込まなくても、ケースの中の風船2つ(肺)は膨らみましたね!!これは子供向けのサイエンス動画ですが、大人の私たちにも、とてもわかりやすいです!!
まずは息を肺に入れるための『横隔膜』の動きを頭に入れておいてください。
体の壁(この場合は横隔膜)を広げると空気は勝手に入ってくるのです。





そして「吐く息」です。
私は、ずっと書いていることですが、日本語を話す時には吐く息は特に重要視されません。ところが子音の多い外国語は息を吐かないと発音できないので、日本人が苦手とするところでもあリます。
さて、吸う事に特化した『横隔膜』があるのに対して、吐くことに特化した筋肉や粘膜などはありません。
無意識では、下に引っ張られた横隔膜が元に戻ろうとすることで、出される空気が吐く息となります。でも横隔膜が元の位置に戻ってからでも、さらに吐こうと思ったら、まだ息は出てきますよね?その時には身体中の神経や筋肉が協力しあって肺に入っている残った息を押し出しているのです。

この吐く時に働いてくれる筋肉を正しく選ぶ方法があります
”動きながら”行うことです。
私のおすすめはリズム合わせて軽く頭や体を揺らしながら吐くことです。
特に肩や首が力んでしまう人は頭を脱力して揺らすと自然と力まなくなり、「お腹周辺」の筋肉が働いてくれます。揺らす角度はほんの少し。ロボットのような動きではなく、振り子のようなイメージで行ってください。

この時、あなたは「お腹から歌っている」はずです。
喉ではなく「吐く息」を使って声が出ていませんか?





②呼吸を意識して遠くまで響かせる声にする





「大きな声」とはすなわち「存在感のある声」「届く声」「響く声」と言い換える事ができます。
それはどこを意識するのでしょうか。
叫んだって、届かないのです。マイクがあれば「物理的に大きく」はできます。ここではそうではなく、マイクにもよく乗る、小さくても届く声を目指しましょう。





ズバリ、先ほど少し伝えた「体の壁を広げる」ことです。
先ほどは「横隔膜を下に」でしたが、「体の壁」はまだまだあります。
肋骨。足の裏。蝶骨。などなど。
体を一回りも二回りも大きく感じるトレーニングをしてみましょう。
注意は「肩」です。私は肩を上に広げる事は、首の緊張につながると感じるので、肩から腕にかけては広げるイメージは持たないようにしています。





これは共鳴させる体積を増やす行為に繋がります。
響かせる場所が多様であると響きの種類も増え、その体積が大きければより響く、届く声に繋がります。





③呼吸を意識して声に表情をつける









音声メディアや、音声SNSが近頃は急成長しています。
急に「声」を使う機会が増えて、自然と自分や他人の声に興味を持つ事が増えました。
一声聴いただけで、「嬉しそう」「不機嫌そう」など顔を見なくても話し手の”表情”が見てとれます。これはどういう事でしょうか。

これには複数の要因があるのですが、大きく2つあります。1つには先ほどの「共鳴させる場所」2つ目は「息のスピード」にあると、私は考えています。





共鳴させる場所は意図的に変えてるのではないですよね?
「嬉しいからここに響かせよう」「今日は疲れているからここに響かせよう」なんて考えてません。
嬉しい時には、嬉しい時に活発に動く筋肉(特に表情筋)によって共鳴が作られています。





息のスピードも意図的はありません。
嬉しい時はからだ全部で喜んでいます。なので、呼吸も盛んになり息のスピードは上がります。スピードが上がるとどうなるのでしょうか。
ここからはまた、サイエンスの時間。





まずはゆっくり息を「はー」と息だけ、手を温める時のように、吐いてみてください。
次に勢いよく「はー」と吐いてみてください。
スピードだけを意識して口の形などは、変えないようにしてください。
何度か繰り返し、聴こえてくる「音」にどんな違いがあるか観察してみてください。





スピードをつけたら聴こえてくる「はー」はどうなりましたか?
きっと「大きくなった」と思います。また「高くなった」とも思います。
これは、「声帯閉鎖」という現象が息のスピードによって起きたのです。
「はー」という音の原音は、「声帯」という2枚のヒダの振動によって起きた空気の摩擦音。この摩擦の具合で、声の高さや息混じりの声やドスの効いた声などの表情が出ます。





ここまで書いてお気づきかもしれませんが、普通に話している時には、ある程度、人によっては大袈裟なくらいに、表情をつけられるのです。
つまりは、無理なく深い呼吸で歌える。歌に込める想いを出せる余裕があれば、特に意識しなくても表情はつけられるのです。

普段から、いろんな声を出してみたり、少し大袈裟に反応したりして過ごすといいかもしれませんね!!





では!また!


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